【テセウスの船】ってそもそも何?
ドラマ「テセウスの船」がとっても面白いですね~
私は思わず原作も買ってしまったので、そのうちネタバレも書こうと思っていますが、そのまえに「テセウスの船」って何だろう?って思いませんか?
というわけで、調べてみました。
テセウスの船って?
ギリシャ神話のお話である。
ギリシャ神話の中の英雄テセウスが、クレタ島の怪物ミノタオルスを倒した後、クレタ島から船でアテナイに帰還した。
その船を記念として、長い間アテナイに保存されていたが、だんだん船の建材が朽ちていくので、徐々に新たな建材と置き換えられていった。
そしてすべてが新しい建材となった船を、哲学的な観点から
「その船はもはや同じ物ではない」
「いや、同じ物だ」
と議論の的となったという。
プルタコスは、全部の部品が置き換えられたとき、その船が同じ物なのか?という疑問を投げかけ、派生する問題として、古い部品を集めて船を作った場合、どちらが「テセウスの船」なのか?という疑問も生じる。
テセウスの船の例
1.生命
人体は常に細胞が入れ替わっている。成人の人体の平均寿命は10年以下とされている。
また移植手術によって、臓器を変えたとしたら、人間は本当に前のままの人間なのでしょうか?
2012年にインドでドラマタイトルと同じ「テセウスの船」という映画が作られています。
インドの新人監督アーナンド・ガーンディが、臓器移植を題材に描いた社会派ドラマ。「船の部品を全部交換したとして、それは前と同じ船と呼べるのか?」というギリシャ神話の「テセウスの船」のパラドックスをモチーフに、角膜移植を受けた盲目の女性カメラマン、動物実験に反対していたが病に冒され投薬が必要になった僧侶、臓器の闇取引を知ってしまった移植患者ら、臓器移植をめぐる問題に直面した人々の葛藤を描く。2012年・第25回東京国際映画祭コンペティション部門で最優秀芸術貢献賞を受賞した。
未来では、脳移植も可能になってくるとか・・・とすれば、あなたは脳移植した場合、以前のあなただと言い切れるでしょうか?
2.川
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」と方丈記にも、川は常に違う水が流れているため、元の水ではないと言っている。
ギリシャの哲学者ヘラクレイトスも
人々が同じ川に入ったとしても、常に違う水が流れている。と言っていて
ヘラクレイトスの言葉を受けたプルタルコスも同じ川に2度と入ることは出来ないと主張している。
3.おじいさんの古い斧
「おじいさんの古い斧(Grandfather’s old axe)」とは、本来の部分がほとんど残っていないことを意味する英語での口語表現である。
刃の部分は3回交換され、柄は4回交換されたけど、同じ古い斧である。
本当にそうなのでしょうか?冗談として、明らかに新品な斧を掲げて「これはジョージ・ワシントンの使った斧で…」と使われているそうですが・・
4.チームやグループ
アイドルグループは、常に新規加入や卒業を繰り返しています。
古いメンバーが一人もいなくなったとしても、アイドルグループは、同じ物なのでしょうか?
野球チームとか、スポーツチームも同じですね。
どんどん新しい選手が入れ替わっていきますが、ほんとうに同じチームなのでしょうか?
まとめ
と言うことで、ドラマ「テセウスの船」という物語を見た場合
テセウスの船は
過去にタイムスリップしたことにより、未来が変わり、同一人物なんだけど、同一人物ではないのか?
過去に起こった事件により、性格が変わってしまった人のことをさすのか?
どっちのことを言っているんでしょうか?
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